乗り鉄☆たびきっぷ乗車録③(天竜浜名湖鉄道)
前回の記事はこちら↓
武豊線乗車をもって、無事JR東海完乗。東海道本線で新所原へ。
大府 1031 → 豊橋 1109 /東海道本線 新快速 豊橋行
豊橋 1123 → 新所原 1133 /東海道本線 浜松行
JR新所原から天浜線新所原へ
本日の次なる目的、「天竜浜名湖鉄道」通称「天浜線」との接続駅、新所原に到着。
ホームに降りた瞬間、堆肥のにおいがする。気温の高さと照りつける太陽。まるで夏休みの気分だ。
汗を流しながらホームを往復している間に貨物が2本通過。
JR新所原駅は新しい。
南口から出て写真を撮ると、近未来感溢れる光景。「新庁舎完成予想図」みたいになった。
天浜線・文化財をめぐる旅
天竜浜名湖鉄道には、全線にわたり計36件もの登録有形文化財が存在する。(2018年7月現在)
駅舎、上屋、鉄道施設、給水塔、鉄橋等々、列車に乗りながら、あるいは駅で列車を待ちながら、多くの文化財を目にすることができるのだ。
天竜浜名湖鉄道の新所原駅は木造。
JR新所原駅の隣。駅前は近代的に整備されており、ここだけタイムスリップしたようなギャップを感じるけれど、ここから先の天浜線はこのレトロな雰囲気がずっと続いていくことになる。
1階にはうなぎ屋さんが入っており、辺り一帯に良い香りが漂っている。
新所原 1222 → 天竜二俣 1340 /天竜浜名湖鉄道 TH2401
知波田から先に見える浜名湖は、連日の豪雨の影響で濁っている。
~気賀~
駅ホームが直虎色。近くには、井伊家歴代の菩提寺、龍潭寺がある。
~金指~
反対列車行き違いで10分ほど停車時間があったので、ホームに降りてみる。
登録有形文化財に指定されている駅上屋。
待合室には、年季の入った黒く渋い木造ベンチ。
壁には、天浜線の古いポスターがそのまま残ってる。
駅前の給水塔は、国鉄時代、二俣線にSLが走っていたころのもの。
ホームに戻る。行き違いの新所原方面行きは結構混んでいた。
1340 天竜二俣着
新所原寄りに留置されているナハネ20347・キハ20443は塗装中で斑になってる。
登録有形文化財に指定された瓦葺の木造駅舎。
天竜二俣駅の鉄道施設を見学
13:50からの転写台・鉄道歴史館見学ツアーに参加。大人一般300円、天浜線利用なら大人200円。
待合室で待っていると、ガイドの方がバックヤードに案内してくれる。
今日は日差しが強く、屋外施設の見学もあるため、日傘を貸して頂いた。
線路を渡り、駅の裏側に出る。
照りつける太陽の下、線路に沿って歩く。暑さで皆、無言になり黙々と歩く中、私はフェンスに点々と貼りついてるこいつらが気になってしょうがない。
浜松市のNPO法人「ミナの森プロジェクト」のキャラクターだそうだ。
見た目と同じくらい不思議な名前は、遠州弁からきている。
再び敷地内に入り見上げると、高架貯水槽。昭和15年頃に建設されたもの。
木造平屋建(一部は二階建)の運転区事務室は、今も使われている。
事務室を抜けると、転車台と扇型車庫。
車庫が現存しているのは4両分。建設当時は右側にあと2両分ありました。
転車台は、現役車両を載せて実演してくれる。
土日祝限定の予約制で、乗ったまま転車台と洗車機を体験できるツアーもあるそうだ。
天浜線の車両大集合。湘南カラーのラッピング列車も見える。
鉄道歴史館の見学を終え、再び線路沿いに駅へと向かう中、爽やかなブルーのラッピング列車が入線してきた。
掛川市に本社を置く企業とのコラボ。「シュート!」の大島司先生のイラストだ。
・・・・・・
「トシ、サッカー好きか?」
次の新所原方面行はこの車両らしい。
私は掛川方面に向かうので、列車が来るまで駅前を見て回る。
駅前には、その名も「機関車公園」というストレートな名前の公園があり、C58389が展示されていた。
運転席に入れるようで、子供さんたちが先に乗っていたので、大きいお友達の私は遠慮して動輪ばかり見ていた。
天浜線で掛川へ。やってきたのは北欧デザイン
天竜二俣 1450 → 掛川 1538 /天竜浜名湖鉄道 掛川行 TH3501
『スローライフトレイン(レトロドロフィース)』…通称、「マリメッコ列車」。
レトロな配色の外観。車内はマリメッコのカーテンとヘッドレストカバー。
やたら混んでる…と思ったら団体さんで、行きつ戻りつラッピング列車を乗り継ぐプランのようだ。
数駅先で一斉に降りていった。
遠州森で3分の停車時間。
開業当初の駅舎とホームが登録有形文化財になっている。
いこいの広場で地元の人が沢山乗ってきて、車内は再び賑わう。
1538 掛川着
(2018.07.08)