藤沢宿・全日本素人落語フェスティバルに出場!
7月以来、約2か月ぶりの高座です。
藤沢宿・全日本素人落語フェスティバルに出場させていただきました!
東海道五十三次6番目の宿場・藤沢で今年初開催の「藤沢宿・全日本素人落語フェスティバル」。
本当は藤沢市民まつりの一環として開催予定だったらしいのですが、今年は市民まつりが中止になってしまったそうで、落語大会のみの開催となりました。
厳しい条件のなか、落語大会を残すため奮闘してくださった運営様には頭が下がる思いです。
参加者は事前にビデオ応募で審査が行われ、本選出場は20名。
運よく審査に残ることができまして、藤沢市民会館小ホールで一席つとめさせていただきました。
こんな立派な高座に上がらせていただけるとは……!
まだお客さん入る前ですが、高鳴りますよ! これは!
女性用の楽屋。
出場者20名のうち、女性は4人だけでした。
女性素人落語家が増えてる中、女性の割合が少ないのも珍しい。
というわけでこの和室を4人占めです!
落ち着く~。
畳部屋はうっかり横になったらおしまいよ。
10:30に開演。出番は12:45。
早すぎもせず遅すぎもせずいい頃合。
だけどやっぱり緊張してしまうので、皆さまの口演を平常心で聞けんのですよ。
ちなみに、本日の演目として選んだのは、自作落語の「ポゼッション次長」。
スポーツ落語の皮をかぶったサラリーマンあるあるの噺です。
今日のために、登場人物の名前を東海道の宿場町にアレンジしたよ!
これは開演前に撮った写真ですが、何とも素晴らしいホールでした。
声の通りが気持ちいい。
お客様はソーシャルディスタンスで1つおきに座っていらっしゃいましたが、反応がよく返ってきて心地よかったです。
正直に言いますが、会場のおかげで実力以上のものが出せてしまった。嘘じゃあございません。パワースポットですよここは。
自分の出番が終わったらもうのびのびと観客に回ったのですが、本当に個性的な演者さんたちがそろっておりまして。
目の付け所がどうかしてる新作とか、
おなじみの噺なのに演者さんの個性で生まれ変わった古典とか、
もう、嫉妬しつつ感動するしかなかったですよ。
最優秀賞は二松亭ちゃん平さん「学校へ行こう」
優秀賞は麹家と太郎さん「はとバス」
審査員特別賞は麹家マンダムさん「なまはげ」
なんと全て創作という結果になりました。
ちゃん平さんの「学校へ行こう」は、笑いのあとに爽やかな後味を残す青春もの。
と太郎さんは、自身が演じた「はとバス」とマンダムさんの「なまはげ」を創作された奇才。
マンダムさんは、バリバリの秋田弁のおかしみが噺を盛り立てていました。
くうぅ……もっと面白い噺が書きてぇーーー!
と、フガフガしてしまいましたよ。
参加賞は高座名のメクリと、メルシャン様の新作ローアルコールワイン「ボン・ルージュ6%」
二日酔いを恐れず飲めるワインだなんて無敵じゃないですか!
最後になりましたが。
この大会の実行委員会は、桂歌助師匠をはじめ、各地で師匠に落語を習っている生徒さんたち。
自身も落語をやっている方たちが手作りで試行錯誤しながら作ってくださった空間はとても温かいものでした。
藤沢市民まつりが復活して、本来の形で開催できることを心から願います。
~おまけ~
藤沢市民会館の前庭にある旧近藤邸。
フランク・ロイド・ライトに師事した遠藤新設計の和洋折衷建築です。
ここから見るとよく分かりませんが、玄関を中心としてT字型になっています。
もともとは辻堂に建てられていたのが、保存にあたり移築されたもの。どうやって移築したんだ。
市民会館の受付に申し込むと中も見学できるようです。
朝もうちょっと早く来れば集合時間前に見学できたのな。
次回来た時の楽しみにします!