青春18きっぷ1回分!日帰りぐるり花見旅―計画編―

青春18きっぷは5回分。一人なら、最大5日使える。
18きっぷシーズンになると、ちょっとまとまった旅をしてみようかなと計画するけど、メインの旅だけで丁度使い切ることは稀で、たいてい中途半端に余る。
今シーズンは1回分残ったまま、4月を迎えた。

オマケ旅の楽しみ

余った分の消化方法を考えるのは楽しい。
メインとなる方の旅は、そのために日程を調整し、行先や目的を決めて行くから、旅立つ前に旅程がある程度決まってしまっている。
18きっぷシーズンは混雑するので、宿を手配したり臨時列車の座席指定券を予約したりと、抜かりなく進めようとすると慌ただしくもなる。まあ、それも楽しいんだけど。

一方、残った18きっぷの消化が目的の旅は、「余っちゃったからとりあえずどっか行くか」程度のものだからプレッシャーがない。当日まで計画を決めないこともあるし、日取りも決めず思い立った日に実行することもあるし、駅に着いてとりあえず適当な路線に乗ってから改めてどこへ行くか考えることもある。
元来行き当たりばったり派の私は、無計画の方がのびのびできる。
せっかく乗り降り自由のきっぷなのだから、これくらい気楽で丁度いい。

そんな気ままな消化旅。私にとっては、メインの旅の残りというより、むしろ1回分オマケの旅がついてきたようなもんだ。たまたま余っちゃったらラッキー!と嬉々として消費するのだ。

だけど今回は、余っちゃったわけではないのだ。
わざわざ1回分余らせたのである。花見をするために。

桜の開花は気分次第

春の青春18きっぷ利用期間は4/10まで。
桜の開花はその年の気候でかなり前後するから、開花情報とにらめっこ。

以前から行ってみたかった高遠城址公園のさくら祭り。
ウェザーニュースによると、今年の開花予想は4/4。満開は4/10らしい。
高遠城址公園は長野県伊那市にある。東京からだと、伊那市までは普通列車で5時間強。
そこからバスで25分、下車徒歩15分。中央線の始発に乗れば昼前に着く。遠いようで、日帰り可能な距離なのだ。
春の18きっぷシーズン最後の日曜、4/7に狙いを定めた。満開とはいかないけど、八分咲きくらいにはなりそうだ。

ところが、4月初めに気温が下がって開花が遅れ、開花宣言が出たのが4/6。咲いたのは南口付近。
ギリギリまでどうするか迷った。今年こそ高遠城址公園に行こう!とかなり早くから決めていて、そのために18きっぷを1回分残しておいたようなものだ。さんざ悩んだけど、高遠まで行くとなるとあまり寄り道はできないし、1日かけて蕾だけ見て帰ってきたというのも何なので、諦めた。また別の機会に行こう。
というわけで、直前に計画を大幅変更することに。

プランを練るのは大好きだ。しかも、土壇場での変更でわたわたしてる時の高揚感は最高だ。

土壇場で立てた詰め込みプラン

高遠に行く計画を立てた時点で、「始発で出て中央本線に乗る」までは決めてたので、そのまま中央本線で出かけてしまおう。
勝沼ぶどう郷ホームの桜並木はきっと見頃だ。

勝沼に行って帰ってくるだけでは半日で終わってしまう。せっかく乗り放題なのだし、今シーズンの18きっぷ旅はこれで最後だし、日帰りといえどももっと遠くまで行きたい。
そう考えるとだんだん欲が出てくる。長野はまだ咲いてなくても、東海エリアにはちょうど見頃を迎える花見スポットが沢山ある。
ならば身延線で山梨から静岡、そして神奈川へ。帰りは東海道線で。
ウォーカープラスのお花見特集で開花情報と照らし合わせながら、駅近の花見スポットを詰められるだけ詰め込んだ。
1箇所のつもりが2箇所、3箇所・・・もう、1日で桜を見れるだけ見まくろう!

ルート図

(この画像はCraftMAPで生成した地図を利用し作成しました)

18きっぱーにはお馴染みかもしれない、中央本線~身延線~東海道本線の一周ルート。

この一周ルート自体は過去に一度、東海道本線から始まる時計回りで乗ったことがある。
今回は逆回り。さらに、御殿場線を含めてみた。
変化をつけてみたつもりだけど、もう一つ理由がある。
東海道線の桜の名所といえば小田原城を入れることもできたけれど、もっと行きたい所があったのだ。

『山北』

2017年春の18きっぷシーズンにも訪れたのだが、その時は桜は散ってしまっていた。
それが、今年は今満開だという。ならばこの機会に行かねば!

高遠はまた来シーズンに。その代わり、一昨年の山北をリベンジ。こういう風に人生は巡っていくのだな。

実際の旅の様子は、次の記事で。