吉野川でツリートレッキング!

徳島県に来たら何としても行きたい場所があった。
紅葉を見に大歩危を訪れた時に、散歩していて偶然見つけた、これ。

ツリートレッキングのコース

何これ?
ハックルベリーフィンの家?!

ツリートレッキングのコース

「ツリートレッキング」という、樹上のアスレチック。
英語では”Treetop Trekking”ともいうらしい。

ここは「River Station West-West」という、ラフティングやドッグラン、バーベキューなどの設備が揃った観光施設。紅葉を見ながらの空中散歩はさぞかし素敵だろうけど、この時(11月末)は既にシーズンオフで施設がクローズしていたのだ。
幼少期から木登りやアスレチックが大好きで、今も高いところを見ればとりあえず登りたい。このコースを見ただけで高揚感が止まらない。
決してアクセスの良い場所ではないが、次はオンシーズンに再訪してトムソーヤになるのだ!

というわけで、隙あらば訪れる機会を伺っていた徳島県三好市。
徳島線から土讃線へ乗り継いでやってまいりました。

大歩危からはバス+徒歩で

大歩危駅は「四国まんなか千年ものがたり」5万人達成のお祝いモード。

大歩危駅 駅舎

こなきじじいも祝っているよ。

児啼爺

さて、問題はここからである。
このRiver Station West-Westという施設は、大歩危駅から国道32号を小歩危方面に車で6分という立地。
公共交通機関では、バス(祖谷線)が走っている。Google Mapによると、最寄のバス停は「島の河原」。


だが、時刻表を見てほしい。

バス時刻表
往路
バス時刻表
復路

祖谷線はそもそも1日7往復しかないが、そのうち島の河原に行くのは3本だけなのだ。
あとの4本は大歩危峡止まり。
往復ともに島の河原に止まるバスを利用すると現地での滞在時間が短すぎたり長すぎたり、どうもうまくいかない。

ならば、往路は大歩危峡止まりのバスに乗って、大歩危峡から歩くことにした。
なお、Google Mapが示す所要時間は徒歩30分だ。

大歩危駅からバスで4分、大歩危峡着。
「レストラン大歩危峡まんなか」という観光施設の前からスタート。

レストラン大歩危まんなか

9月末といえども気候はまだ夏だ。
日陰のない真昼に30分歩くのは結構きつそうだったけれど、眼下に流れる吉野川の緑がキラキラ眩しい。

遊覧船が涼しそう。

吉野川
吉野川

ちなみに、吉野川の水の色は
 ①水本来の青い色
 ②河水中のプランクトン
 ③周りの景色(森林)の反射
の3つが合わさって今の色になっているそうだ。
(観光案内板より)

立ち止まっては川を眺め、ダラダラ歩いたので、35分でWest-Westに到着。

West-West

まずは装備を整えて

早速受付へ。
ツリートレッキングは2,500円で2コース遊べる。(追加は1コースごと+500円)

受付で身体にハーネスを取り付けてもらう。
こいつがハーネスの先端の金具。これから私の命を繋いでくれる頼もしいやつだ。なのにピンボケで申し訳ない。

ハーネス

全身はこんな感じ。
自分で着脱はできません。
注意事項は、「ベルトとカラビナ2箇所には触ってはいけない」。取り扱いはスタッフさんに任せます。

ツリートレッキング装備

いよいよコースへ!

ハーネス装備完了したら施設内へ。
ドッグランの先に見えてきたのが、ツリートレッキングのコース。

入口

コースは難易度順にAからDまで、好きな所を選べます。同じコース2回でもOK。
初心者なのでA →Bと回ることにします。

ツリートレッキングのコース

コースの頭上にロープが渡してあり、スタート地点でスタッフのお兄さんがハーネスの金具をロープに通してくれる。
これで、足を踏み外してもハーネスで吊られる形になって落下することはない。
ロープに切れ目はなく、ハーネスにも開閉口はないから、ゴールに着くまで抜けないらしい。
リタイヤ不可。足がすくんで後が詰まっても「お先にどうぞ」もできない。すごいプレッシャー。

さて肝心のコースはというと……

ツツリートレッキングのコース


1歩踏み出してみて分かった。とんでもない誤算だった。
これ、揺れるのだ。固定してあるアスレチック遊具とは違う。
足場はロープで繋いであって、体重をかければもちろんグラグラ揺れる。風が吹いても揺れる。
トムソーヤじゃない、カイジだこれは。

ここは綱渡り。

ロープ1本

これは上から吊っているから横にブランブラン揺れるし。

足場が上から吊ってある

ここなんか足場がない。
ハーネスがロープを伝ってターザンみたいに向こう側まで行ける仕組みだが、足元フリーになるのは結構勇気が要る。

足場がない

最難関!たて丸太。
丸太をロープで繋いでいて、左右に傾くのだ。
1歩目、片足乗せた瞬間から無事に渡れる気がしなかった。
ここで私、踏み外してハーネスにぷらーんとぶら下がりました。

たて丸太

ちなみにソロなので自分の写真がないのだが、見た目はこんな感じ。
横にある青いロープは手すりの代わりだ。

指示板

これは「天空へのかけ橋」というタイトルが付いているのだが、こんな階段のある家に住んでいたので平気だった。築年数の古い家とか、武家屋敷の階段もこんなんですよね。

急な階段

これも平気。
シーソーで端から端まで歩くの、小学生の時よくやってました。

指示板
シーソーのようなもの

2コース合わせて1時間程度でクリア。大分思ってたのと違うぞ。
吉野川を眺めながら森林浴のつもりで来たのだが、川など一切見てる余裕はなかった。

既に足の筋肉がプルプルなのだが、振り返ると小学生のお子さんがヒョイヒョイ跳ねるように渡っていた。
ロープにしがみ付くこともない。落ちることも怖がらない。踏み外しても楽しそうにハーネスにぶら下がってぷらんぷらんしている。
ああ、大人になるといろんなものにしがみ付かなければ前に進めなくなるんだ。落ちないって確信が持てるまで踏み出せなくなるんだ。踏み外した後を楽しめなくなるんだ。

またどこかでツリートレッキングやる機会があったら力を抜いて楽しもう。

祖谷そばを食べて帰ります。
田舎蕎麦という感じ。太い麺はしっかり蕎麦粉の味がする。
テーブルに「徳島産すだち七味」と「高知産ゆず唐辛子」があった。

祖谷そば

「島の河原」のバス停はWest-Westの駐車場すぐ側。
帰りはここから乗って大歩危駅へ戻ります。

バス停

River Station West-Westのへアクセスや営業時間は、公式サイトでご確認ください!
http://west-west.com/


(2020.9.22)